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【南海トラフ大地震】飛行機に乗っているときに地震が起きたらどうする?

外出

防災といえば、非常食など防災グッズの備蓄にばかり目が行っています。地震などの災害は自宅に居るときに起きるとは限りません。ビジネスで出張される方、レジャーで外出される家族連れの方など、飛行機を利用される機会も多いと思います。
もし飛行機に乗っているときに大地震が起きたら、どうしたらいいのでしょう? いろいろ考えてもスッキリしないですね。そのときにどのような事態が待ち受けているのか、そのときのシーンが想像できないと無理なのです。
本記事ではそのような問題意識にお応えして、調査・分析したものをまとめました。
お読みいただければ、備えるべきものは何かがお分かりいただけると思います。

目次
南海トラフ巨大地震とは?
海上空港で実施されている耐震・津波対策
旅客ターミナルビルにいるときに地震が起きたらどうする?
 ・関西国際空港(KIX)では
 ・大阪国際空港(ITAMI)では
 ・神戸空港(KOBE)では
 ・高知空港(KCZ)では
飛行機に乗っているとき地震が起きたらどうする?
 ・飛行機が離陸する場合
 ・飛行機が着陸する場合
代替空港へ着陸したとき、乗客はどうなるのか?
 ・代替着陸空港はどこになる?
 ・ダイバートした後の運航は?
外出するときには、普段から心がけたいこと
 ・防災グッズの携行
 ・スマホには防災アプリをインストール
まとめ

南海トラフ巨大地震とは?

南海トラフ巨大地震とは、西日本を中心に太平洋側で大きな被害が想定されているマグニチュード8~9クラスの巨大地震です。
政府の中央防災会議によると、太平洋側の静岡から宮崎にかけての一部地域では震度7の地震、隣接する広範囲の周辺地域では震度6強から震度6弱の地震が想定されています。
また、津波については、津波高10m 以上の巨大な津波が太平洋側の13 都県にわたる広い範囲で襲来することが想定されています。

南海トラフ巨大地震の震度分布(強震動生成域を陸側寄りに設定した場合)

南海トラフ巨大地震の津波高
(「駿河湾~愛知県東部沖」と「三重県南部沖~徳島県沖」に「大すべり域+超大すべり域」を2箇所設定した場合)

出典:国土交通省気気象庁HP

海上空港で実施されている耐震・津波対策

国内には、関西国際空港や中部国際空港 セントレア(以下、「中部国際空港」といいます。)のように海を埋め立てて人工島を造って開港した空港、長崎空港のように自然の島を埋め立てて開港した空港、いわゆる海上空港と称される空港が5空港(関西国際、中部国際、神戸、長崎、北九州)あります。
海上空港には、住宅地などがある陸地ではなく海上にあるため、航空機の離着陸に伴う騒音や公害の懸念がなく、また、大阪国際空港(伊丹)や福岡空港のように、いわゆる“門限”といわれる運用時間の制限が少ないという利点があります。反面、台風が襲来したときは高潮、地震が発生したときは津波というように災害時のリスクが付きまといます。

南海トラフ巨大地震が発生した場合に、震度5強以上と想定されている海上空港では、以下のような耐震・津波対策が実施されています。

関西国際空港

関西国際空港は、平成30年(2018年)9月の台風21号による浸水被害を受け、護岸の嵩上げ工事を実施するとともに、大型止水板の設置、大型排水ポンプ車の配備、電気設備の地上化による浸水対策等を実施されています。
護岸の嵩上げにより、南海トラフ巨大地震で想定されている津波(津波高1.7m)が護岸を超えて浸水する危険性は極めて低いとされています。

中部国際空港

平成17年(2005年)に開港した中部国際空港は、空港の施設は震度7クラスでも耐えられるように設計されています。また、伊勢湾台風時の潮位2.69mをベースに3.79m~5.79mの護岸工事を実施するとともに、空港の基本施設である滑走路、ターミナルビルの地盤は3.79m以上の高さになっています。

神戸空港

平成30年(2018年)に開港した神戸空港は、建設時にターミナルビルなどの耐震化を進め、地盤の液状化を防ぐ工事も施工されています。護岸は海面から約7メートルの高さにあり、津波だけでなく高潮にも十分対応できるとのことです。

旅客ターミナルビルにいるときに地震が起きたらどうする?

本記事は、国土交通省、航空ビル管理会社などのホームページで掲載されている公開情報に基づいて記事化しています。南海トラフ巨大地震が発生した場合における避難計画を「地震・津波に対応する避難計画・早期復旧計画」として公表されている空港は下記の4空港でしたので、4空港について記載しています。
なお、「地震・津波に対応する避難計画・早期復旧計画」は、国道交通省航空局がひな型を作成されていますので、公表、非公表に関係なく各空港ビルでも作成されており、細部は各空港の個別事情が反映されても基本は同じものだと思われます。

関西国際空港(KIX)では

①震度6弱以上の地震の発生や大津波警報が発表されたら、館外避難場所へ一時避難する

震度6弱以上の地震の発生もしくは大津波警報が発表された場合、非常放送(避難放送)が行われ、旅客は「館外避難場所」へ避難誘導されるので、警備員等の指示に従って避難しましょう。
なお、大阪府に大津波警報が発表された場合は、旅客は安全を期すために駅コンコース、2期島等へ避難誘導されます。
震度5強以下の地震であれば、館内に留まります。

★関西国際空港は、護岸の嵩上げにより、南海トラフ巨大地震で想定されている津波(津波高1.7m)が護岸を超えて浸水する危険性は極めて低いとされています。

➁建物の安全が確認されたら、館内の安全が確認されたスペースへ再入館する

建物の安全が確認された後、旅客は、再入館し、安全が確認できたスペースに誘導されます。
避難者を収容する場所は、平常時に安全確認及び危険個所の把握を実施されていますが、発災時に改めて安全確認を実施した上で避難誘導されます。

③安全なスペースへ避難後、避難者のケアが行われる

避難した旅客に対しては、下記を中心としたケアを実施されます。
・負傷者や急病人への対応を行うために、救護所を第1ターミナルビル2階及び第2ターミナルビルに設置
・備蓄品の提供
・空港の被災・復旧状況、社会インフラの状況、その他必要な情報の提供

大阪国際空港(ITAMI)では

①震度5強以上の地震が発生したら、館外避難場所へ一時避難する

震度5強以上の地震の発生した場合、非常放送(避難放送)が行われ、旅客は「館外避難場所」へ避難誘導されるので、警備員等の指示に従って避難しましょう。
震度5弱以下の地震であれば、館内に留まります。

➁建物の安全が確認されたら、館内の安全が確認されたスペースへ再入館する

建物の安全が確認された後、旅客は、再入館し、安全が確認できたスペースに誘導されます。
避難者を収容する場所は、平常時に安全確認及び危険個所の把握を実施されていますが、発災時に改めて安全確認を実施した上で避難誘導されます。

③安全なスペースへ避難後、避難者のケアが行われる

避難した旅客に対しては、下記を中心としたケアを実施されます。
・負傷者や急病人への対応を行うために、救護所をモノレール駅下部に設置
・備蓄品の提供
・空港の被災・復旧状況、社会インフラの状況、その他必要な情報の提供

神戸空港(KOBE)では

①震度5強以上の地震の発生や大津波警報が発表されたら、館外避難場所へ一時避難する

震度5強以上の地震の発生もしくは大津波警報が発表された場合、非常放送(避難放送)が行われ、旅客は「館外避難場所」へ避難誘導されるので、警備員等の指示に従って避難しましょう。
震度5弱以下の地震であれば、館内に留まります。
なお、兵庫県瀬戸内海沿岸に大津波警報が発表された場合は、旅客は安全を期すために旅客ターミナルビル4階(展望デッキ)へ避難誘導されます。

★神戸空港は、南海トラフ巨大地震で想定されている津波(最高津波推移海抜3.9m)が護岸を超えて浸水する危険性は極めて低いとされています。

➁建物の安全が確認されたら、館内の安全が確認されたスペースへ再入館する

建物の安全が確認された後、旅客は、再入館し、安全が確認できたスペースに誘導されます。
避難者を収容する場所は、平常時に安全確認及び危険個所の把握を実施されていますが、発災時に改めて安全確認を実施した上で避難誘導されます。

③安全なスペースへ避難後、避難者のケアが行われる

避難した旅客に対しては、下記を中心としたケアを実施されます。
・負傷者や急病人への対応を行うために、救護所を旅客ターミナルビル3階イートインコーナーに設置
・備蓄品の提供
・空港の被災・復旧状況、社会インフラの状況、その他必要な情報の提供

高知空港(KCZ)では

①高知空港周辺で震度5 弱以上の地震を観測したら、館内放送等により伝達される

高知空港周辺で震度5 弱以上の地震を観測したら、館内非常放送及び空港スタッフにより旅客に身の安全を促されます。

➁地震の揺れが収まると、館内の避難場所へ一時避難する

地震の揺れが収まり次第、旅客ターミナルビル等の避難経路の安全、火災の有無、津波警報の有無を確認され、建屋内にいる旅客は旅客ターミナルビル一階のロビーに誘導され、避難することになります。

③避難場所への避難後、滞留場所で避難者のケアが行われる

滞留場所は旅客ターミナルビル内の安全な場所に設けられ、避難した旅客に対しては、下記を中心としたケアを実施されます。
・負傷者や急病人への対応を行うために、応急救護スペースを旅客ターミナルビル1階到着ロビー内に設置
・備蓄品の提供
・空港の被災・復旧状況、社会インフラの状況、帰宅経路を知るための公共交通機関の復旧見通し等の情報の提供

★航空機に搭乗している乗客・乗員の避難は?
滑走路、誘導路上にいる航空機の乗客・乗員は、安全の確認がとれるまで航空機内に留まることになります。
また、安全運航の目処が立たない場合は、旅客ターミナルビルまでの安全な経路を確認したうえ誘導されます。
なお、施設の安全が確保できない場合、または運航再開の目処が立たない場合は、旅客及び来港者に対して、近隣の宿泊施設、避難所の開設状況についての情報提供が行われます。

【大津波警報が発表された場合】
大津波警報が発表されたことを確認した場合、直ちに滑走路が閉鎖され、旅客(航空機に搭乗中の旅客を含む。)は津波避難場所へ誘導されます。

KANSAI AIRPORTS HP
地震・津波BCP(Business Continuity Plan)

国道交通省 空港における地震・津波に対応する避難計画・早期復旧計画検討委員会
高知空港における地震・津波に対応する避難計画・早期復旧計画(案)

飛行機に乗っているとき大地震が起きたらどうする?

飛行機に乗っているときといっても、
①飛行機が駐機場を離れ滑走路へ移動しているとき
➁飛行機が滑走路を離陸滑走しているとき
③車輪を格納して上昇しているとき
④水平飛行しているとき
⑤目的の空港へ進入するため降下しているとき
⑥車輪を降ろして着陸しているとき
⑦滑走路から駐機場へ移動しているとき
などがあります。

③と④のタイミングは、地上から完全に離れているため、大地震が起きても影響はありません。
大地震が起きた場合に影響を受けるのは、①➁の離陸のとき、⑤~⑦の着陸のときです。
・国内線の飛行機は、出発、到着とも国内の空港ですから、空港の所在地によっては離陸、着陸とも影響があります。
・国際線の飛行機は、出発便の離陸と到着便の着陸が国内の空港ですから、空港の所在地によっては影響があります。

飛行機が離陸する場合

飛行機の離陸中に突然大地震が起きたら、離陸に向けて加速中の飛行機も緊急停止するのでしょうか?それとも危険覚悟で急上昇するのでしょうか?

①震度4以上の緊急地震速報が発表されたら、操縦士に情報提供される

緊急地震速報は、航空機の運航に影響を及ぼすおそれがある場合(震度4以上)には、緊急地震速報が発表された旨、管制官から可能な限り情報が提供されます。

★緊急地震速報発表時は情報提供のみで、管制官による離陸許可の取り消しの指示は行われません。したがって離陸中止の判断は操縦士が行うことになります。

➁震度4以上の地震が発生したら、離陸取り消しの指示が行われる

滑走路点検が必要となる地震(震度4以上)が実際に発生した場合は、管制官から離陸許可の取り消し等の指示が発出されます。ただし、離陸滑走の中止により運航の安全に影響を及ぼすおそれがあると判断された場合は情報のみが提供されます。

★航空機の離陸滑走において、このスピードを超えたら中止できないV1(離陸決心速度)と呼ばれる速度があり、原則としてV1に到達する前であれば停止、V1超過後であれば離陸を継続することになります。
加速中の飛行機がV1に到達してから緊急停止すると、そのままオーバーラン事故に繋がることになるからです。

③滑走路は閉鎖され、滑走路の点検が行われる

滑走路は閉鎖され点検が行われます。点検の結果、異常が確認されなければ順次、閉鎖を解除し運用が再開されます。しかし、地震の被害が甚大である場合は、点検だけで終わらず欠航になる恐れがあります。

【大津波警報が発表された場合】
大津波警報が発表された場合、滑走路及び誘導路上にある旅客機は速やかに旅客ターミナルビルに引き返し、乗客・乗員は安全な場所に避難することになります。

★国際線の場合は、目的地や経由地が海外の空港であるため、離陸してしまうと国内で起きた地震の影響は直接受けません。しかし、国内線の場合は、地震の影響を避けてうまく離陸したとしても、目的地の空港が国内であるため、所在地によっては着陸できず、代替着陸(ダイバート)になる恐れがあります。

出典:神戸空港HP 「V1以下の故障でも離陸継続!?奥が深い離着陸の話」

飛行機が着陸する場合

目的地の空港に到着し、着陸に向け下降中のときに突然大地震が起きたら、着陸態勢に入った飛行機はどうなるのでしょうか?

①震度4以上の緊急地震速報が発表されたら、操縦士に情報提供される

緊急地震速報は、航空機の運航に影響を及ぼすおそれがある場合(震度4以上)には、緊急地震速報が発表された旨、管制官から可能な限り情報が提供されます。

★緊急地震速報発表時は情報提供のみで、管制官による着陸復行(ゴーアラウンド)の指示は行われません。したがって着陸復行(ゴーアラウンド)の判断は操縦士が行うことになります。

➁震度4以上の地震が発生したら、着陸復行(ゴーアラウンド)の指示が行われる

滑走路点検が必要となる地震(震度4以上)が実際に発生した場合は、管制官から着陸復行(ゴーアラウンド)等の指示が発出されます。ただし、着陸復行(ゴーアラウンド)により運航の安全に影響を及ぼすおそれがあると判断された場合は情報のみが提供されます。

③滑走路は一時閉鎖され、ダイバート指示が行われる

滑走路は閉鎖され点検が行われmす。点検の結果、異常が確認されなければ順次、閉鎖を解除し運用が再開されます。
しかし、滑走路の点検状況や着陸復行(ゴーアラウンド)を指示された航空機の残燃料によっては、滑走路が再開されるまで上空で待機できない場合には、航空機に対してダイバート(当初目的地空港とは異なる空港へ着陸)指示が行われ、各航空機は指示された空港へ飛行することになります。

★国道交通省では、大規模災害発生時においても、さらに安全かつ効率的な着陸を実現するため、2016年から「緊急ダイバート運航総合支援システム」が運用されています。運用開始前では、人の手を介して行っていた残燃料の確認、空港の被害状況等の情報収集及び代替着陸空港の選定にかかる時間が短縮されることにより、飛行中の多数の航空機に対してより迅速なダイバート指示が可能となり、更なる安全性の向上と効率的な着陸が実現します。
首都直下地震などの大規模災害により、羽田及び成田空港が同時に使用不可能となった場合でも、多数の航空機毎に残燃料等を考慮した最適な代替着陸空港を即時選定されます。
※東日本大震災発生時には86機の航空機のダイバートが実施されています。

出典:公益社団法人 日本航空機操縦士協会 HP
2020.11.30【JAPA E-Journal 2020-004】 ATC再発見Vol.023【地震発生時の情報提供】ATS委員会

代替空港へ着陸したとき、乗客はどうなるのか?

ダイバートを指示された航空機は、指示された代替空港の管制官の指示に基づき着陸することになります。
着陸後、乗客はどうなるのかについては、目的地空港の地震による被災状況にかかっています。

代替着陸空港はどこになる?

ダイバートした場合、代替着陸空港はどの空港になるのでしょうか?
通常は、予め設定された近隣の空港になるのでしょうが、大規模災害時には通用しません。
代替着陸空港がどの空港になるかについては、空港の滑走路長、被災状況、駐機場の空き状況、航空機の残燃料等に基づいて決定されるのでしょうが、その時点におけるケースバイケースの判断になるため、前もって知ることはできません。

空港の滑走路長、南海トラフ巨大地震が発生した際の想定震度、津波高によって、おおまかに推測してみると、
目的地が中国・四国エリアの空港・・・近隣の空港が代替え不可能であれば九州方面の空港
目的地が東海・関西の空港・・・関東甲信越、東北、北海道方面の空港(名古屋を含む)
ということになるかもしれません。

空港の滑走路長
エリア3000m以上2500~3000m未満2000~2500m未満2000m未満
北海道新千歳、函館旭川 帯広 釧路、女満別稚内、紋別、中標津札幌丘珠
東北仙台、青森、三沢花巻、秋田、福島大館能代、庄内、山形
関東甲信越成田国際、東京国際茨城、新潟松本
東海中部国際静岡、名古屋
北陸小松能登、富山
近畿関西国際、大阪国際神戸南紀白浜但馬
中国岡山、広島米子、山口宇部鳥取、隠岐、出雲、岩見、岩国
四国高松、徳島、松山、高知
九州大分、長崎、熊本、鹿児島福岡、北九州、宮崎佐賀天草

★代替着陸空港には適さないと思われる沖縄、小笠原諸島などの離島にある空港は除いています。
また、滑走路長の区分は滑走路が複数ある場合は最長の滑走路で区分していますが、例えば3000m以上の東京国際空港(羽田)では3000m 級の滑走路2本のほかに2500mの滑走路が2本あります。

★旅客機の機種ごとに離着陸に必要な滑走路の長さ(発着可能滑走路長)が定められていますが、おおむね以下のような区分になるようです。
3000m以上     北米・欧州への直行便が可能  例:エアバス A380-800
2500~3000m未満 大型ジェット機の離発着が可能 例:ボーイング787、777
2000~2500m未満 中型ジェット機の離発着が可能 例:ボーイング767
2000m未満     小型ジェット機・プロペラ機用 例:ボーイング737

★空港所在地における想定震度(静岡以西の太平洋側にある空港)
震度7・・・・高知
震度6強・・・静岡、関西国際、南紀白浜、高松、徳島、松山、宮崎
震度6弱・・・中部国際、名古屋、大阪国際、神戸、岡山、広島
震度5強・・・岩国
※想定される津波が発生した場合、高知空港・宮崎空港は空港の半分以上が浸水すると想定されています。

ダイバートした後の運航は?

代替着陸空港に着陸した飛行機、その後どうなるのでしょうか? 
理論的言えば、以下の2つのケースが考えられますが、ひとえに目的地空港の地震よる被害がどの程度なのかにかかっています。南海トラフ巨大地震が起きた場合では、代替着陸空港で当日の運行が終了する可能性の方が高いと想定されます。
・目的地空港に向けて再出発する場合
・代替着陸空港で運航を終了する場合

外出するときには、普段から心がけたいこと

防災グッズの携行

外出される場合は、日帰り、宿泊にかかわらず、非常時に役立つ次のようなグッズを普段から携行する習慣を身につけておきましょう。万が一の場合、必ず持っていて良かったと思われます。家族で用意するのではなく、幼児は別にして各自が携行することが基本です。

スマホには防災アプリをインストール

地震、台風の発生や火山の噴火など災害に関する警報、緊急情報がプッシュ通知されるアプリをインストールして普段から活用しておきましょう。無料のものでも十分使えます。

ジャンル主な機能
ニュース・警報緊急地震速報、津波警報、自治体が発令する避難情報などのプッシュ通知
ハザードマップ全国の自治体が発行したハザードマップへ簡単にアクセス
避難所ガイド現在地周辺の避難所・避難場所を自動検索して、施設までのルート案内
帰宅支援あらかじめ必要な地域の地図をダウンロードしておくと、通信障害でも使えるオフライン地図
家族の安否確認アプリをインストールしている家族同士が、GPSの位置情報により居場所を自動的に共有し、さらに安否まで共有
救急・救命近隣のAED所在地が分かるアプリと音声と動画による救命措置のナビゲートするアプリ
緊急対応緊急時に使える『トイレ』を簡単に、すぐに探せるマップ型ナビゲーションアプリ
運行情報電車の運休、遅延、運転見合わせ、運転再開などの最新の鉄道運行情報をプッシュ通知
道路交通情報高速道路や一般道路の交通規制、渋滞情報、通行止め解除のときにメール受信

防災アプリについての詳細は、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】災害・緊急時に役立つスマホアプリは? 

まとめ

本記事では、空港ビルにいるときや飛行機に搭乗しているときに巨大地震に遭遇したら、どのような事態になるのか、どのような行動をすることになるのかを解説しました。
災害に備えるとは、何もグッズを揃えるだけではありません。災害時の状況を想像して、その時どうするか?とイメージトレーニングしておくことも大事です。心構えができておればパニックに陥ることが避けられます。


新幹線、電車(在来線)、地下鉄に乗っているときに地震が起きた場合の記事については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】新幹線に乗っているときに地震が起きたらどうする?

【南海トラフ大地震】電車(在来線)に乗っているときに地震が起きたらどうする?

【南海トラフ大地震】地下鉄に乗っているときに地震が起きたらどうする?

南海トラフ巨大地震の備えに関する総合的なまとめ記事については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】防災グッズと日頃の備えで命を守るサバイバル防災術

南海トラフ巨大地震に備える非常食などの防災グッズの詳細については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】ローリングストック!食べ慣れた非常食を厳選

【南海トラフ大地震】厳選!本当に必要な防災グッズ(備品・消耗品)

南海トラフ巨大地震の備えとして、アウトドアグッズ、ポータブル電源の購入を検討されている場合は、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】停電時に役立つアウトドアグッズ

【南海トラフ大地震】停電対策はポータブル電源が欠かせない

南海トラフ巨大地震の備えとして、ウォーターサーバーの導入を検討されている場合は、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】ウォーターサーバーは停電しても常温の水が飲める

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