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【南海トラフ大地震】新幹線に乗っているときに地震が起きたらどうする?

外出

防災といえば、非常食など防災グッズの備蓄にばかり目が行っています。地震などの災害は自宅に居るときに起きるとは限りません。会社勤めしている方などは出社から帰宅まで1日の半分は外出しているわけです。確率的にいっても、外出時の防災が気になりますよね。でも何を備えればよいか範囲が広すぎてわかりにくいでしょう?
本記事ではそのような問題意識にお応えして、調査・分析したものをまとめました。今回は出張(新幹線)編です。
お読みいただければ、備えるべきものは何かがお分かりいただけると思います。

目次
南海トラフ巨大地震とは?
新幹線で実施されている災害対策
・耐震補強
・地震防災システム
・脱線・逸脱防止
走行中に地震が起きたら、そのとき新幹線はどうなる?
非常ブレーキ・地震の揺れ、そのとき乗客はどうすれば?
運転見合わせ(車両・線路の被災状況の点検)
乗客の救出は?
今後、新幹線に乗るときに心がけたいこと
・N700S系の車両に乗車する
・乗車前に心がけたいこと
・乗車したらまず心がけたいこと
外出するときには、普段から心がけたいこと
・防災グッズの携行
・スマホには防災アプリをインストール
まとめ

南海トラフ巨大地震とは?

私たちは、20世紀には阪神・淡路大震災(1995年)を経験し、21世紀になっては東日本大震災(2011年)を経験しました。今世紀には、さらに東日本大震災を上回る巨大地震を経験することになるかもしれません。

それは、南海トラフ沿いの地域で発生するといわれている南海トラフ巨大地震です。

マグニチュード8~9クラスの巨大地震が、
・10年以内の発生30%程度
・30年以内の発生70%~80%
・50年以内の発生90%程度もしくはそれ以上
の確率でもって発生するとされており、刻々とその時が迫ってきているように感じます。

出典:「今までに公表した活断層及び海溝型地震の長期評価結果一覧」(令和6年1月15日現在)
    文部科学省 震調査研究推進本部

★南海トラフとは
地球の表面近くでは「プレート」(地殻)という岩盤のようなもので覆われていて、日本列島は4つのプレートの境界に位置しています。日本列島は「ユーラシアプレート」と「北米プレート」という二つのプレートの上に乗っていますが、この「ユーラシアプレート」の下に海側の「フィリピン海プレート」が少しずつ沈み込んでいます。この沈み込む境界にあたる巨大な海底の溝(水深4000m)が南海トラフです。
巨大地震と大津波は、「フィリピン海プレート」に引きずられて沈み込む「ユーラシアプレート」のひずみが限界に達し、はじけるように跳ね上がる時に発生します。

政府の中央防災会議は、科学的に想定される最大クラスの南海トラフ巨大地震が発生した際の被害想定を実施しています。

この被害想定によれば、南海トラフ巨大地震がひとたび発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています。また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。

南海トラフ巨大地震の震度分布(強震動生成域を陸側寄りに設定した場合)

南海トラフ巨大地震の津波高
(「駿河湾~愛知県東部沖」と「三重県南部沖~徳島県沖」に「大すべり域+超大すべり域」を2箇所設定した場合)

 出典:国土交通省気気象庁HP

新幹線で実施されている地震対策

本記事は、南海トラフ巨大地震を念頭においているため、新幹線に関しては想定される被災エリアを走行する東海道新幹線及び山陽新幹線について記載しています。

東海道新幹線

①耐震補強

阪神淡路大震災以降は、地震の被害状況や国土交通省の指導等を踏まえ、高架橋柱の耐震補強を積極的かつ計画的に実施されています。
高架橋柱の耐震補強対策は、阪神淡路大震災以降、地震時に高架橋の柱が大きな損害を受けるのを防止するために、柱を鋼板で巻くなどの補強を積極的かつ計画的に実施されており、東海道新幹線では、東京~新大阪間の19,600本について補強を完了されています(協議案件と関係する一部を除く)。
また、橋脚の耐震補強、盛土区間の耐震補強、地震時に橋けたがずれて落下することを防止する落橋防止工事も実施されているほか、駅舎についても、駅舎本体の耐震化を進めるとともに、東海道新幹線の全駅の吊り天井の脱落防止を進められています。さらに、品川駅を除く東海道新幹線全16駅について、プラットホーム上家の耐震補強を進められています。

➁地震防災システム

地震防災システムは、遠方で発生する大規模地震を検知し早期に警報を発する「東海道新幹線早期地震警報システム(テラス)」、沿線の揺れを直接とらえる「沿線地震計」、気象庁の緊急地震速報や防災科学技術研究所の海底地震観測網情報といった「社外地震情報」の3点で構成されています。
テラスは、東海道新幹線をとり巻くように21箇所に配置した遠方地震計及び沿線の揺れをきめ細かく把握するために配置した沿線地震計(50か所)により、地震動の初動(P波)を自動解析し、新幹線への影響度合いを判断して、必要な場合は警報を発信します。この警報を受けて、変電所から列車への送電を自動的に停止し、主要動(S波)が沿線に到着するまでに列車の速度を低下させます。
テラスの早期警報の補完として、緊急地震速報の活用、海底地震観測網情報(S-net・DONET)の社外の情報を活用するなど警報の早期化の強化を続けられています。

「図1:JR東海の地震防災システムについて」の出典:JR東海 ニュースリリース資料(2022.08.25)
地震防災及び地震情報等の高度利用に関する気象庁・東海旅客鉄道株式会社・公益財団法人鉄道総合技術研究所による産学官連携について

③脱線・逸脱防止

脱線・逸脱防止対策は、地震時の脱線そのものを極力防止する「脱線防止ガード」の敷設、万一脱線した場合に車両が線路から大きく逸脱することを極力防止する「逸脱防止ストッパ」の設置、脱線防止ガードを有効に機能させるための「土木構造物対策」の3つの対策からなります。
脱線防止ガードは、東海地震で特に地震動が大きいと想定される地区の全区間および脱線した場合に被害拡大の恐れが大きい、高速で通過する分岐器やトンネル、三主桁橋りょうの手前を対象に対策工事を進められています。
また、脱線・逸脱により東海道新幹線の運転再開までに時間を要する事態を防ぐという観点から、本線の残り全てと副本線および車両基地までの回送線等を加えた全線(軌道延長1,069km)について対策工事を進められています。
土木構造物対策についても、脱線防止ガードを敷設する区間に対応する区間に対策を実施されています。
逸脱防止ストッパについては、全ての新幹線車両への設置が完了しています。

出典:JR東海 安全報告書2022

山陽新幹線

①耐震補強

阪神淡路大震災以降、構造物の耐震補強を進められており、これまでに山陽新幹線では高架橋柱(せん断破壊先行型)や落橋防止対策、トンネルの工事が完了しています(せん断破壊先行型の高架橋柱については追加工事を実施中)。
加えて、今後発生が予想される南海トラフ巨大地震に備え、高架橋柱(曲げ破壊先行型)のほか、盛土や鋼製橋脚・ホーム上家などの耐震補強も順次進められています。
さらに、近年、大規模地震が複数発生していることを踏まえ、全線に拡大して、橋脚(鉄筋コンクリート造)全数(約1,800 基)、高架橋柱(曲げ破壊先行型)ラーメン橋台 全数(340本)の地震対策を実施されています。

➁地震防災システム

地震発生時の列車走行の安全確保を目的として、地震発生を早期に検知して速やかに列車を停止させる「早期地震検知警報システム」及び「緊急地震速報システム」が導入されています。
地震時のさらなる安全性確保を目的として、国立研究開発法人防災科学技術研究所が熊野灘及び紀伊水道沖に整備している「地震・津波観測監視システム(DONET)」の観測データを山陽新幹線の早期地震検知警報システムへ導入することにより、地震をより早く検知する仕組みを構築されています。
また、山陽新幹線の沿線や、海岸に設置している地震計のP波検知に関する機能を向上させることで、より早く・正確な地震情報に基づき列車を緊急停止させます。

③脱線・逸脱防止対策

山陽新幹線では、万が一、車両が脱線しても車輪が大きく逸脱することのないよう「逸脱防止ガード」の敷設を進められています。
さらに、近年、大規模地震が複数発生していることを踏まえ、優先度の高い約395㎞について逸脱防止対策を実施されています。

出典:
鉄道安全報告書(2022年9月)

JR西日本ニュースリリース(2023年2月28日)
地震時の安全性向上に向けて、山陽新幹線の地震対策を全線に拡大して実施します

JR西日本 ニュースリリース(2017.10.30)
海底地震計情報の活用等による早期地震検知体制の強化について

走行中に地震が起きたら、新幹線はどうなる?

乗客にとって、乗車する目的がビジネスであろうが、旅行であろうが、目的地に到着するまでの所要時間を短縮できる新幹線はありがたい交通機関です。
新幹線の最高速度は、通行する区間、N700系などの車両の種類によって異なっています。
東海道新幹線では、大都市区間でありカーブも多い東京~新横浜間、急カーブになっている熱海駅近辺の速度制限区間を除き最高速度は285㎞/hです。山陽新幹線では、新大阪~姫路間は275㎞/h、姫路~博多間で300㎞/hです。

何事もなければ、車窓からの眺めをみるときのスピード感も新幹線ならではの楽しみなのでしょうが、高速走行中に大地震が発生したら、新幹線はどうなるのでしょうか?

①変電所は架線への送電を停止する

新幹線早期地震検知システムの地震計があらかじめ定められた基準値を観測すると、走行している車両を緊急停止させるため、変電所は架線への送電を停止します。地震の揺れがくるまでにできるだけ減速して、脱線などの被害を食い止めるためです。

➁自動的に非常ブレーキが作動する

電力を失った車両では自動的に非常ブレーキが作動し、減速を開始します。最高速度は線区によって異なりますが、最高速度285km/h(N700A系)の東海道新幹線の場合、おおむね3㎞弱で停止できるようです。

③車内の照明が消え、非常灯に切り替わる

送電停止により停電した車両では、車内の照明が消えて、非常用電源(蓄電池)から供給される電力により非常灯だけが点灯した状態になります。

④地震による揺れが始まる

直下型の地震や、震源地が近い地域の場合は照明が消える段階で揺れが始まると思われます。震源地が比較的遠方である場合は非常ブレーキで減速している最中に揺れが到達すると思われます。
政府の中央防災会議が想定されている震度分布をみると、
・東海道新幹線の静岡~新大阪は、震度6弱以上で、最低でも「立っていることが困難になる」
・山陽新幹線の新大阪~広島間は、震度5強~震度6弱で、「物につかまらないと、歩くことが難しい」、「立っていることが困難になる」
という状況になると思われます。

⑤車内放送がある

車掌による「ただいま緊急地震速報を受信しております。そのため停電が発生し、列車が急に止まります。お立ちの方はお近くの手すりなどにおつかまりください。万が一に備えて安全な行動をお願いします。情報が入り次第放送でお知らせいたします。」といった車内放送が行われます。

★実際には車内放送を聞くよりも乗客のスマホが受信する緊急地震速報の警告音が早いと思います。おそらく、車内のあちこちで警告音が鳴り響いていると思われます

⑥トイレが使えなくなる

送電が停止されると車内は停電になりますから、電気を使う車内設備は利用できなくなります。照明が消えるだけでなく、ドアの開閉は自動から手動になり空調が効かなくなり、座席のコンセントも使えなくなります。ドアは手動でも開閉できるから実害はないですが、窓が開閉できない新幹線の車両で空調が効かないと、季節によっては辛い状況に陥ります。また愛煙家の乗客には喫煙所が利用できなくなります。

辛いと言えば、停電だと洋式トイレ(男性用を除く)が使えなくなります。洋式トイレは「簡易トイレ」に様変わりします。洋式トイレを簡易トイレとして使用するには、便座の上から緑色のビニール袋をかぶせ、その状態で用を足したのち、凝固剤を投入、口を縛って別の廃棄処分用のビニール袋へ入れる必要があります。汚物を凝固して廃棄するための工程が増えるため、その分1人当たりの使用時間が長くなり長蛇の列が発生する可能性があります。

★東海道新幹線、山陽新幹線を走るN700S系の車両では小型で大容量のリチウムイオンバッテリーを採用することにより、停電時でも一部のトイレが使用できます。

非常ブレーキ・地震の揺れ、そのとき乗客はどうすれば?

非常ブレーキで減速している最中に、乗客が所持しているスマホから緊急地震速報の警告音がけたたましく鳴り響き、地震の揺れが到達します。
高速で運行している新幹線の緊急停止は、経験したことがある車の急ブレーキより大きな衝撃を受けることになりますが、非常ブレーキによる衝撃もさることながら、地震による新幹線の車体の揺れもすさまじいものがあります。

2022年3月16日に発生した福島県沖地震(最大震度6強)では、「横も縦も、揺れがひどすぎる。投げ出されそうになりながらも、窓側席で必死に肘掛けにつかまった」や「座っていた女性が、通路を挟んで反対側の席へ投げ出された」、「荷物棚の大きなキャリーケースも反対側の座席へふっ飛んだ」というような生々しい報告もあります。

①座席に座っている乗客は

座席に深く座り、ひじ掛けをしっかり握り、上体を低くしましょう。荷物棚の荷物が降ってくることもあるので、手元にハンドバッグやカバンなどがあれば頭部を保護するようにしましょう。

➁自由席車両で立っている乗客は

ゴールデンウィークなどの行楽、お盆や末年始の帰省ラッシュの時期など、立ち客が増え乗車率が150%や200%になる時期があります。そのようなときは、通路が込み合い、デッキにも乗客が溢れています。

非常ブレーキがかかり減速を始めると、ほぼ同じタイミングで地震の揺れが始まります。南海トラフ巨大地震だと強烈な揺れがあり、立っておれなくなります。
通路で立っている乗客は、しゃがんで座席のひじ掛けを強く握りしめるともに、手持ちのバッグやカバンで頭部を保護しましょう。通路の乗客が多くてしゃがめないときは、座席背もたれのグリップをしっかり掴み、足を踏ん張って倒れないようにしましょう。

デッキに立っている乗客は、手すりを両手でしっかり握り、足を踏ん張って倒れないようにしましょう。

運転見合わせ(車両・線路の被災状況の点検)

緊急停止した列車の運転は見合わせられます。
運転を再開するためには、構造物や線路の状態について地震計の影響範囲の全ての区間を係員が確認する必要があります。そのため、運転再開までに相当の時間がかかります。
また、太平洋ベルト地帯を走る東海道新幹線・山陽新幹線が巨大地震に見舞われたとなれば、線路を始め、架線、信号設備などの設備が無傷ということにはなりません。必ず大幅な復旧工事が必要になると思われます。

被災すると想定されるエリアが超広域であること、超過密ダイヤで運行されている新幹線であることから、運転再開に至るまでには相当の期間を要すると想定されます。

乗客の救出は? 

地震計が地震を感知したら変電所から架線への送電を停止し、電力を失った車両では非常ブレーキが作動します。最高速度での走行時に非常ブレーキがかかると、減速しながら走行し、東海道新幹線の場合は約3km弱で停止します。山陽新幹線の場合は、区間、車両によりますが、約4㎞以内で停車します。
地震の揺れがくるまでにできるだけ減速するという局面なので、停車する場所は選べないと思われます。停車したところが運良く次の駅だったということはあり得ますが、ケースとしては少なく、一般的には駅と駅の間、区間によってはトンネルの中や橋梁(きょうりょう)上になるケースもあろうかと思われます。

N700S系の車両は大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載しているため、駅間に緊急停車した場合でも、最寄り駅やトンネルや橋梁等を避けて乗客の避難が容易な場所まで自力走行が可能です。

問題は、N700S系以外の車両に乗った乗客がどうなるのか?ということです。
乗客の救出のついては、「駅間に停車した列車にご乗車のお客さまの救出を第一に行動します。」こととされています。
実際の行動は、乗務員の指示に従うことになりますが、次の①、②はあくまで可能性として記載しています。

①救出の第1段階(降車、行先は?)

安全の確認と救出方法が決まれば、列車から降車し、一旦、避難所などへ避難します。
降車すると、
・徒歩で最寄りの駅へ移動する
・徒歩で保守用階段があるところまで移動し、階段を使って高架下の道路に降りる
・徒歩でトンネル内に設けられた斜坑を利用して地上に出る(トンネル内に停車している車両で斜坑がある場合)
のいずれかの方法により、JRが手配したバスが待機している場所へ移動します。

避難所は乗客の人数が多いため複数の避難所の分散することになり、避難所間の輸送もピストン輸送になると想定されます。道路が被災し、停電で信号が機能しないため渋滞している中で、多数の乗客を移動させることになり、避難所への移動が完了するまでに相当の時間を要すると想定されます。

★保守用階段は、通常、線路設備を点検するために設備社員が線路内外に立ち入りするための設備をいいます。JR東日本は「補修用門扉」と呼称しています。

➁救出の第2段階(避難所から方面別のバスに分乗し、新幹線の下車予定駅まで移動)

JRが手配したバスが到着すると、順次、方面別のバスに分乗します。行先は下車する予定であった新幹線の駅あたりになるのかと想定します。

今後、新幹線に乗るときに心がけたいこと

N700S系の車両に乗車する

時間が許せば、N700S系の車両に乗車しましょう。N700S系の車両であれば、大地震が発生して駅間に緊急停止しても、搭載しているリチウムイオンバッテリーを使って最寄り駅まで自力走行が可能です。また、トイレも一部ですが、使用できて安心です。

乗車前に心がけたいこと

①駅のトイレで用を足しておく

地震は台風や豪雨などと違って、いつ来るか予測ができません。
新幹線に乗ればトイレがあるから大丈夫という考えは、通常なら間違っていませんが、横に置いといて、新幹線に限らず、とにかく乗り物に乗るときは、早めにトイレに行って用を足しておく習慣をつけておきましょう。

➁駅の売店でサンドウィッチなどの軽食と飲料を人数分買っておく

食事時で駅弁を買う場合であっても、駅弁にプラスしてサンドウィッチなどの軽食と飲料を人数分購入しておきましょう。運転見合わせで停電した車両で夜を明かす可能性に備えるためです。必要でなかったら帰宅してから食べることができ、無駄にはなりません。

乗車したらまず心がけたいこと

①荷物棚に置くバッグなどの荷物は落ちにくいように置く

特に、素材がハードでキャスターや金具の付いたキャリーケースを載せる場合は、横置きでしっかり荷物棚の奥まで入れましょう。

➁乗車前に駅のトイレで用が足せなかったときは早めに済ましておく

時間の余裕がなく駅のトイレで用が足せなかった場合は、乗車後早めに済ませておきましょう。

③スマホ(又はモバイルバッテリー)をフル充電しておく(コンセント付きの座席の場合)

コンセント付きの座席の場合、スマホのバッテリー容量が減少しているときは早めにフル充電しておきましょう。

外出するときには、普段から心がけたいこと

防災グッズの携行

外出される場合は、日帰り、宿泊にかかわらず、非常時に役立つ次のようなグッズを普段から携行する習慣をつけておきましょう。万が一の場合、必ず持っていて良かったと思われます。家族で用意するのではなく、幼児は別にして各自が携行することが基本です。

スマホには防災アプリをインストール

地震、台風の発生や火山の噴火など災害に関する警報、緊急情報がプッシュ通知されるアプリをインストールして普段から活用しておきましょう。無料のものでも十分使えます。

ジャンル主な機能
ニュース・警報緊急地震速報、津波警報、自治体が発令する避難情報などのプッシュ通知
ハザードマップ全国の自治体が発行したハザードマップへ簡単にアクセス
避難所ガイド現在地周辺の避難所・避難場所を自動検索して、施設までのルート案内
帰宅支援あらかじめ必要な地域の地図をダウンロードしておくと、通信障害でも使えるオフライン地図
家族の安否確認アプリをインストールしている家族同士が、GPSの位置情報により居場所を自動的に共有し、さらに安否まで共有
救急・救命近隣のAED所在地が分かるアプリと音声と動画による救命措置のナビゲートするアプリ
緊急対応緊急時に使える『トイレ』を簡単に、すぐに探せるマップ型ナビゲーションアプリ
運行情報電車の運休、遅延、運転見合わせ、運転再開などの最新の鉄道運行情報をプッシュ通知
道路交通情報高速道路や一般道路の交通規制、渋滞情報、通行止め解除のときにメール受信

防災アプリについての詳細は、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】災害・緊急時に役立つスマホアプリは?

まとめ

本記事では、新幹線に乗車しているときに大地震が発生した場合に、どういう事態に遭遇するのか、どう対処すればよいのかについて解説しました。
それらを踏まえ、今後、新幹線を利用する場合に心がけたい事柄についても解説しました。
災害に備えるとは、何もグッズを揃えるだけではありません。災害時の状況を想像して、その時どうするか?とイメージトレーニングしておくことも大事です。心構えができておればパニックに陥ることが避けられます。
サバイバル的にいえば、一番大事なポイントはN700S系の車両を利用することです。

電車(在来線)、地下鉄に乗っているときに地震が起きた場合の記事については、下記の記事をご参照ください。
 【南海トラフ大地震】電車(在来線)に乗っているときに地震が起きたらどうする?

 【南海トラフ大地震】地下鉄に乗っているときに地震が起きたらどうする?

飛行機に乗っているときに地震が起きた場合の記事については、下記の記事をご参照ください。
 【南海トラフ大地震】飛行機に乗っているときに地震が起きたらどうする?

南海トラフ巨大地震の備えに関する総合的なまとめ記事については、下記の記事をご参照ください。
 【南海トラフ大地震】防災グッズと日頃の備えで命を守るサバイバル防災術

南海トラフ巨大地震に備える非常食などの防災グッズの詳細については、下記の記事をご参照ください。
 【南海トラフ大地震】まず1週間分備蓄!食べ慣れた非常食を厳選

 【南海トラフ大地震】厳選!本当に必要な防災グッズ(備品・消耗品)

南海トラフ巨大地震の備えとして、アウトドアグッズ、ポータブル電源の購入を検討されている場合は、下記の記事をご参照ください。
 【南海トラフ大地震】停電時に役立つアウトドアグッズ

 【南海トラフ大地震】停電対策はポータブル電源が欠かせない

南海トラフ巨大地震の備えとして、ウォーターサーバーの導入を検討されている場合は、下記の記事をご参照ください。
 【南海トラフ大地震】ウォーターサーバーは停電しても常温の水が飲める

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