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【南海トラフ大地震】ガスが止まったとき電気コンロの出番は?

3つのバーナーを備えた都市ガスコンロ 防災グッズ

大規模災害で電気、水道、ガスが止まってしまった場合、一般的には電気の復旧が一番早く、都市ガスが一番遅いといわれています。
でも、災害に備える備蓄品のリストには電気を使うコンロが見当たらないのです。本当に必要がないのでしょうか?
この記事では、そのような疑問にお応えて調査したものまとめてみました。都市ガス家庭の方は必読です。
最後までお読みいただければ、備蓄を進める際にきっとお役に立てると思います。

目次
南海トラフ巨大地震が起きた場合の想定被害
 ・電力の復旧に要する期間
 ・都市ガスの復旧に要する期間
ガスが止まったときの対策(都市ガス家庭)
 ・カセットボンベの必要量
 ・停電が解消してからもカセットコンロを使い続けるか?
【厳選】都市ガス家庭で停電が解消してもガスが止まっているときの電気コンロはこれ!
まとめ

南海トラフ巨大地震が起きた場合の想定被害

政府の中央防災会議によると、太平洋側の静岡から宮崎にかけての一部地域では震度7の地震、隣接する広範囲の周辺地域では震度6強から震度6弱の地震が想定されています。
また、津波については、津波高10m 以上の巨大な津波が太平洋側の13 都県にわたる広い範囲で襲来することが想定されています。

南海トラフ巨大地震による被害については、西日本を中心に、東日本大震災を超える甚大な人的・物的被害が発生し、我が国全体の国民生活・経済活動に極めて深刻な影響が生じる、まさに国難とも言える巨大災害になるものと想定されています。

電力の復旧に要する期間

ライフラインの中では電力の復旧が最も早く、早ければ数日間で復旧し、長くても約2週間で復旧すると予測されています。
最短は、近畿・山陽地域の数日間、東海・九州地域では1週間、四国地域では大きく被災する地方によって1週間~2週間と予測されています。

【電力】復旧対象電灯軒数の95%の停電が復旧するまでの予測日数
被災地域大きく被災する地方
東海地方近畿地方四国地方九州地方
東海(静岡、愛知、三重)約1週間約1週間約1週間約1週間
近畿(和歌山、大阪、兵庫)数日間数日間数日間数日間
山陽(岡山、広島、山口)数日間数日間数日間数日間
四国(4県)約1週間約1週間約2週間約2週間
九州(大分、宮崎)約1週間約1週間約1週間約1週間

出典:「南海トラフ巨大地震の被害想定について(施設等の被害)」(令和元年6月 内閣府政策統括官 (防災担当))       基本ケースのデータを使用しています。
 

都市ガスの復旧に要する期間

都市ガスの復旧が遅く、最も早く復旧する場合で数日間後、長ければ4週間後になると予測されています。
最短は近畿地域の数日間後、四国・九州地域では大きく被災する地方によって2週間後~3週間後、最も遅い東海地域では4週間後と予測されています。

【都市ガス】復旧対象需要家数の95%の供給停止が復旧するまでの予測日数
被災地域大きく被災する地方
東海地方近畿地方四国地方九州地方
東海(静岡、愛知、三重)約4週間後約4週間後約4週間後約4週間後
近畿(和歌山、大阪、兵庫)数日間後数日間後数日間後数日間後
山陽(岡山、広島、山口)
四国(4県)約3週間後約2週間後約2週間後約2週間後
九州(大分、宮崎)約2週間後約2週間後約2週間後約3週間後

凡例:- わずか

出典:「南海トラフ巨大地震の被害想定について(施設等の被害)」(令和元年6月 内閣府政策統括官 (防災担当))       基本ケースのデータを使用しています。
 https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/nankaitrough_info.html

ガスが止まったときの対策(都市ガス家庭)

電気コンロ

オール電化の家庭は停電すると深刻なダメージを受けますが、大地震で電気と都市ガスが止まった場合は都市ガス家庭も同様です。
都市ガス家庭は、都市ガスが遮断した場合、代替手段の鉄板はカセットコンロです。カセットコンロはただの調理器具ですので、燃料となるカセットボンベが必要です。

カセットボンベの必要量

都市ガスの供給停止に備え、カセットボンベは何本備蓄しておけばよいのでしょうか?
カセットコンロやカセットボンベの著名メーカーである岩谷産業が1週間に何本必要とするか試算しています。

この試算によれば、気温が10℃のとき大人2人で1日あたり1.3本、1週間では9.1本になります。
家族構成が夫婦2人のようですが、お子様が1人ある3人家族では何本必要かというと単純に1.5倍する必要はありません。
①➁の沸かす水の量を少し増量するのでガスの消費量が少し増加しますが、1.5倍にもなりません。また、断水している状況では、食器の洗浄をなくすため紙皿や紙コップを使わざるを得ないので、③の殺菌・洗浄のためのお湯を沸かす必要はなくなります。

おおまかに言えば、2人をベースにした1週間9.1本は3人でも対応可能な本数だと判断されます。

大人2人が1週間に必要とするカセットボンベの本数
気温1日あたり使用本数(単位:本)1週間当たりの使用本数
(単位:本)
①沸騰した湯でレトルト惣菜・パックご飯を温める(3回)➁温かい飲物250㏄
(3回)
③殺菌・洗浄のためのお湯を沸かす(3回)合計
10℃のとき0.70.20.41.39.1
25℃のとき0.60.10.20.96.3

★実験条件
カセットこんろは発熱量2800kcal/hのもの。
鍋は薄手のアルミ鍋(フタなし)、やかんはステンレス製のものを使用し、無風状態で実験。

出典:岩谷産業HP 「ご存じですか?カセットボンベの備蓄目安

停電が解消してからもカセットコンロを使い続けるか?

電力が復旧し停電が解消すると、使えるコンロが、今まで使っていたカセットコンロに加え電気コンロやIHコンロ(卓上型)が加わり、選択肢が増えます。

①カセットコンロを引き続き使う場合(図のAの家庭)

カセットコンロを引き続き使う場合は、災害発生から都市ガス復旧までに使用するカセットボンベの備蓄が必要になります。都市ガスが使えない期間は地域によってはかなり長期間と予測されていますが、正確に予測することは不可能です。
予め想定してカセットボンベを備蓄していても、それで足りるどうかはその時にならないと分からないというのがリスクになります。

➁停電が解消してから電気コンロなどを使う場合(図のBの家庭)

停電が解消してから電気コンロなどを使う場合では、停電する期間は正確には予測できませんが、ライフラインの中でも最も復旧が早いため、早期にカセットコンロから切り替えることができます。
ただし、電気コンロまたはIHコンロ(卓上型)のいずれもない家庭では購入して備蓄しておく必要があります。
  
大事なことは、AまたはBのいずれにするかは、そのときではなく前もって決めたうえで備えをする必要があることです。

なお、停電が解消してからは、コンロがガスか電気にかかわらず、湯を沸かす場合は、電気ポットや電気ケトルが便利です。保温機能があるものだといつでも湯が使え、カップ麺やインスタント味噌汁をつくるときに重宝します。

【厳選】都市ガス家庭で停電が解消してもガスが止まっているときの電気コンロはこれ!  

都市ガス家庭では、都市ガスが復旧するまでの期間が想定を上回るとき、カットボンベの在庫が不足を来します。その場合の備えとして、停電が解消した時点で、電気コンロあるいは卓上型のIH調理器に切り替えておいた方が安全です。

IH調理器では材質や鍋底の形状などによって、使える鍋と使えない鍋があるため、日頃、卓上型のIH調理器を使われていない都市ガス家庭では電気コンロ一択になります。電気コンロはIH対応、IH非対応のどちらでも使うことができ、今まで使っていたものも問題なく使えます。

★IH調理器は一部のステンレス、銅、アルミ、体熱ガラス製の鍋及び土鍋が使えません。

電気コンロ

消費園力は、作った料理を保温したいときや、ちょっとした加熱には600W程度が適しています。煮込み料理、フライパンで炒め物など本格的な料理に使用したいときは、1000W以上あるものが適しています。
「電熱」に関する機器の専門メーカーである石崎電機製作所の製品を選定しています。

SURE クッキングヒーター SK-1200V

丈夫で長寿命なシーズヒーターを採用しました。4段階で切り替えられる火力は最大1200Wとハイパワーなので素早く加熱します。 鍋料理や鉄板調理など様々な調理にご使用いただけます。

定格消費電力:AC100V-1200W 50/60Hz
火力調整:4段階 切 / 強(1200W)/ 中(800W)/ 弱(400W)/ とろ火(270W)
サイズ:幅300×奥行325×高さ100mm
重量:約2.1g
電源コード:約1.8m
対応鍋サイズ:鍋底サイズ 直径16〜24cm
材質:ステンレス樹/脂/ 銅
メーカー:石崎電機製作所

SURE 電気コンロ SK-65V

数十年、改良を繰り返し作り続けてきた弊社のベストセラー商品です。ヒーターの加熱が早く、すぐに調理を始められます。餅の網焼きなどのとろ火調理、料理の保温などに最適です。

定格消費電力:AC 100V-600W 50/60Hz
火力調整:OFF / 弱火・内(300W)/ 弱火・外(300W)/ 強火(600W)
サイズ:幅290×奥行220×高さ85mm
重量:約1.4kg
電源コード:約1.8m
対応鍋サイズ:鍋底サイズ 直径16〜24cm
材質:ステンレス樹/脂/ 銅
メーカー:石崎電機製作所

まとめ

この記事では、南海トラフ巨大地震が発生し場合の想定被害や電力・都市ガスが復旧するまでの対策について解説してきました。     
都市ガスの家庭では、電力が復旧してから都市ガスが復旧するまでの期間に使用する調理器具を選択して備える必要があります。
カセットコンロの場合・・・・・・・・カセットボンベを備蓄
電気を使用するコンロの場合・・・・・電気コンロまたはIHコンロのいずれかを備蓄
都市ガス家庭の方には是非おすすめします。

南海トラフ巨大地震の備えに関する総合的なまとめ記事については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】防災グッズと日頃の備えで命を守るサバイバル防災術

南海トラフ巨大地震に備える非常食などの防災グッズの詳細については、下記の記事をご参照ください。
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【南海トラフ大地震】停電時に役立つアウトドアグッズ

【南海トラフ大地震】停電対策はポータブル電源が欠かせない

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