【南海トラフ大地震】防災グッズと日頃の備えで命を守るサバイバル防災術

森の朝日 防災まとめ

南海トラフ巨大地震が70%~80%の高確率で30年以内に発生するといわれています。防災グッズの備蓄を始め備えはできていますか?
必要性は理解しているのだけど、なかなか進まない?実は私もそうなのです。家具の転倒防止や非常食の備蓄ぐらいは頭に浮かびます。ネットで防災グッズのリストみたら、あれもこれも盛りだくさんで、本当に必要なものが何なのか、あるいは最低でも何日分を備蓄すればいのか分かりません。
そこで災害発生後の生活シーンを頭に浮かべながら、その時自分ならどういう行動をとるか、そのために普段から何をしておけばその時に役立つかを考えた結果、備えるべきものは何かが明確になりました。
この記事では、そのエッセンスをご紹介します。きっと頭に中の整理にお役に立てると思います。

目次
南海トラフ巨大地震が起きる確率は?
迎える最大の危機は南海トラフ巨大地震
わが町の震度はどれくらい?
 ・震度7の地震ではどのくらい揺れるのか?
 ・「震度7」が想定される市町村
 ・「震度6強」が想定される市町村
想定される被害は空前絶後、ライフラインの復旧は長期に及ぶ
 ・ライフラインが使えない期間は?
 ・ライフラインが使えない期間は想定よりも長い期間を覚悟 
 ・被害は超広域にわたるため「自助」が重要
水や食料の備蓄は何日分あると助かるのか?
 ・水や食料などの備蓄は最低でも1週間分を確保し、さらに積み増し
 ・備蓄する水は使い道によって水の種類と備蓄方法を使い分ける
防災グッズ、本当に必要なものとは?絶対に欠かせない防災グッズ
 ・防災グッズ、本当に必要なものとは?
 ・非常食などの賞味期限の管理
災害に備え普段から心がけるとその時役に立つ
 ・浴槽に水を溜めておく
 ・日頃から保冷剤とミネラルウォーター1本を冷凍室で凍らせておく
 ・給水ポリタンクに水道水を備蓄
 ・乾電池は家電の購入時から意識して単3に統一
 ・災害時に役立つアウトドアグッズの数々
 ・常備薬は無くなる前に補充する
まとめ

南海トラフ巨大地震が起きる確率は?

私たちは、20世紀には阪神・淡路大地震(1995年)を経験し、21世紀になっては東日本大震災(2011年)を経験しました。今世紀には、さらに東日本大震災を上回る巨大地震を経験することになるかもしれません。

それは、南海トラフ沿いの地域で発生するといわれている南海トラフ巨大地震です。

文部科学省の地震調査研究推進本部によれば、マグニチュード8~9クラスの巨大地震が、
・10年以内の発生確率30%程度
・30年以内の発生確率70%~80%
・50年以内の発生確率90%程度もしくはそれ以上
とされており、刻々とその時が迫ってきているように感じます。
 出典:「今までに公表した活断層及び海溝型地震の長期評価結果一覧」(令和5年1月13日現在)
    文部科学省 震調査研究推進本部

★南海トラフとは
地球の表面近くでは「プレート」(地殻)という岩盤のようなもので覆われていて、日本列島は4つのプレートの境界に位置しています。日本列島は「ユーラシアプレート」と「北米プレート」という二つのプレートの上に乗っていますが、この「ユーラシアプレート」の下に海側の「フィリピン海プレート」が少しずつ沈み込んでいます。この沈み込む境界にあたる巨大な海底の溝(水深4000m)が南海トラフです。
巨大地震と大津波は、「フィリピン海プレート」に引きずられて沈み込む「ユーラシアプレート」のひずみが限界に達し、はじけるように跳ね上がる時に発生します。

迎える最大の危機は南海トラフ巨大地震

南海トラフ巨大地震とは、西日本を中心に太平洋側で大きな被害が想定されている巨大地震です。
政府の中央防災会議によると、太平洋側の静岡から宮崎にかけての一部地域では震度7の地震、隣接する広範囲の周辺地域では震度6強から震度6弱の地震が想定されています。
また、津波については、津波高10m 以上の巨大な津波が太平洋側の13 都県にわたる広い範囲で襲来することが想定されています。
最大クラスの津波を想定されているため発生頻度は極めて低いそうですが、警戒が必要です。

南海トラフ巨大地震の震度分布(強震動生成域を陸側寄りに設定した場合)

           南海トラフ巨大地震の津波高
(「駿河湾~愛知県東部沖」と「三重県南部沖~徳島県沖」に「大すべり域+超大すべり域」を2箇所設定した場合)
出典:国土交通省気気象庁HP

わが町の震度はどれくらい?

震度7の地震ではどのくらい揺れるのか?

震度とは、地震による揺れの大きさを数値で表したもので、震度0から震度7まで10段階あります。震度7が最大です。
各段階の揺れ具合や被害の状況については、気象庁は次表のように解説されています。

気象庁の震度階級解説表
震度階級人の体感・行動屋内の状況屋外の状況31
人は揺れを感じないが、地震計には記録される。
屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。
屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。棚にある食器類が音を立てるこがある。電線が少し揺れる。
ほとんどの人が驚く、歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが目を覚ます。電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が、倒れることがある。電線が大きく揺れる、自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。
5弱大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。道路に被害が生じることがある。
5強大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。テレビが台から落ちることがある。固定していない家具が倒れることがある。窓ガラスが割れて落ちることがある。補強されていないブロック塀が崩れることがある。据え付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。自動車の運転が困難となり、停止する車もある。
6弱立っていることが困難になる。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
6強立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。補強されているブロック塀も破損するものがある。

出典:気象庁震度階級関連解説表

「震度7」が想定される市町村

過去3大地震で震度7が記録された市町村は以下のとおりです。
・阪神淡路大地震(M7.3):神戸市(須磨区、長田区、兵庫区、中央区、灘区、東灘区)、芦屋市、西宮市、宝塚市、北淡町、一宮町、津名町
・日本大震災(M9.0)::栗原町(宮城県)
・登半島地震(M7.6):志賀町、輪島市(石川県)

南海トラフ巨大地震で想定されている最大震度7の揺れが起きる市町村は次表のとおりです。
あくまで複数ある想定ケースの最大値ですが、過去の3大地震と比較すると、静岡県から宮崎県までの超広域にわたって震度7の揺れが生じるため、如何に巨大なエネルギーを持った地震であるかが分かります。

「震度7」が起きると想定されている市町村
府県名市町村名
静岡県静岡市葵区、静岡市駿河区、静岡市清水区、浜松市中区、浜松市東区、浜松市西区、浜松市南区、浜松市北区、浜松市浜北区、浜松市天竜区、島田市、富士市、磐田市、焼津市、掛川市、藤枝市、袋井市、湖西市、御前崎市、菊川市、牧之原市、榛原郡吉田町、周智郡森町
愛知県名古屋市港区、豊橋市、岡崎市、半田市、豊川市、碧南市、刈谷市、安城市、西尾市、蒲郡市、常滑市、新城市、東海市、知多市、知立市、高浜市、田原市、海部軍飛島町、知多郡阿久比町、知多郡東浦町、知多郡南知多町、知多郡美浜町、知多郡武豊町
三重県津市、伊勢市、松阪市、鈴鹿市、尾鷲市、鳥羽市、熊野市、志摩市、多気郡多気町、多気郡明和町、度会郡玉城町、度会郡度会町、度会郡大紀町、度会郡南伊勢町、北牟婁郡紀北町、南牟婁郡御浜町、南牟婁郡紀宝町
兵庫県洲本市、南あわじ市
和歌山県和歌山市、海南市、有田市、御坊市、田辺市、新宮市、有田郡湯浅町、有田郡広川町、日高郡美浜町、日高郡日高町、日高郡由良町、日高郡印南町、日高郡みなべ町、日高郡日高川町、西牟婁郡白浜町、西牟婁郡すさみ町、東牟婁郡那智勝浦町、東牟婁郡太地町、東牟婁郡古座川町、東牟婁郡串本町
徳島県徳島市、鳴門市、小松島市、阿南市、吉野川市、阿波市、美馬市、三次市、勝浦郡上勝町、名西軍石井町、那賀郡那賀町、海部郡牟岐町、海部郡美波町、海部郡海陽町、板野郡北島町、板野郡藍住町、板野郡板野町、板野郡上板町
香川県観音寺市、東かがわ市、三豊市
愛媛県宇和島市、新居浜市、西条市、大洲市、四国中央市、西予市、東温市
高知県高知市、室戸市、安芸市、南国市、土佐市、須崎市、宿毛市、土佐塩水市、四万十市、香南市、香美市、安芸郡東洋町、安芸郡奈半利町、安芸郡田野町、安芸郡安田町、安芸郡北川村、安芸郡芸西村、長岡郡本山町、長岡郡大豊町、土佐郡土佐町、吾川郡いの町、高岡郡中土佐町、高岡郡佐川町、高岡郡梼原町、高岡郡日高村、高岡郡津野町、高岡郡四万十町、幡多郡大月町、幡多郡三原村、幡多郡黒潮町
宮崎県宮崎市、日向市、西都市、児湯郡高鍋町、児湯郡新富町、児湯郡木城町、児湯郡川南町、児湯郡都農町

「震度6強」が想定される市町村

震度7よりワンランク下位の震度は「震度6(強)」になります。
しかし、気象庁の「震度階級解説表」によれば「人の体感・行動」では震度7と同等であり、屋内や屋外の状況に関しては、震度6(強)が固定していない家具や外壁などの殆どが被害を受けるのに対し、震度7ではほぼ全滅に近くなるというぐらいの違いしかないようです。震度7の揺れに見舞われる地域だけでなく、その周辺の震度6(強)の揺れの影響を受ける地域も甚大な被害が出ると思われます。

「震度6強」が起きると想定されている市町村
府県名市町村名
山梨県甲府市、富士吉田市、南アルプス市、笛吹市、中央市、西八代郡市川三郷町、南巨摩郡早川町、南巨摩郡身延町、南巨摩郡南部町、富士川町、南都留郡山中湖村、南都留郡鳴沢村、南都留郡富士河口湖町
長野県飯田市、伊那市、下伊那郡阿南町、下伊那郡大鹿村
岐阜県大垣市、羽島市、海津市、羽島郡笠松町、養老郡養老町、安八郡輪之内町、安八郡安八町
静岡県沼津市、熱海市、三島市、富士宮市、伊東市、御殿場市、下田市、裾野市、伊豆市、伊豆の国市、賀茂郡南伊豆町、賀茂郡松崎町、賀茂郡西伊豆町、田方郡函南町、駿東郡清水町、駿東郡長泉町、駿東郡小山町、榛原郡川根本町
愛知県名古屋市千種区、名古屋市東区、名古屋市北区、名古屋市西区、名古屋市中村区、名古屋市中区、名古屋市昭和区、名古屋市瑞穂区、名古屋市熱田区、名古屋市中川区、名古屋市南区、名古屋市守山区、名古屋市緑区、名古屋市名東区、名古屋市天白区、一宮市、瀬戸市、春日井市、津島市、豊田市、小牧市、稲沢市、大府市、岩倉市、豊明市、日進市、愛西市、清須市、北名古屋市、弥富氏、あま市、長久手市、愛知郡東郷町、西春日井郡豊山町、海部郡大治町、海部郡蟹江町、額田郡幸田町、西加茂郡三好町、北設楽郡設楽町、北設楽郡東栄町
三重県四日市市、桑名市、名張市、亀山市、伊賀市、桑名郡木曽岬町、員弁郡東員町、三重郡菰野町、三重郡朝日町、三重郡川越町、多気郡大台町
滋賀県大津市、彦根市、近江八幡市、草津市、野洲市、東近江市、米原市、蒲生郡竜王町
京都府京都市南区、京都市伏見区、宇治市、城陽市、向日市、長岡京市、八幡市、京田辺市、木津川市、乙訓郡大山崎町、久世郡久御山町、相楽郡精華町
大阪府大阪市都島区、大阪市西区、大阪市東淀川区、大阪市東成区、大阪市旭区、大阪市城東区、大阪市北区、豊中市、吹田市、高槻市、枚方市、茨木市、泉佐野市、寝屋川市、大東市、門真市、摂津市、東大阪市、泉南市、阪南市、三島郡島本町、豊能郡能勢町、泉南郡田尻町、泉南郡岬町
兵庫県神戸市垂水区、神戸市西区、姫路市、明石市、加古川市、高砂市、淡路市、たつの市、加古郡播磨町
奈良県奈良市、大和高田市、大和郡山市、天理市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、香芝市、宇陀市、生駒郡三郷町、生駒郡斑鳩町、生駒郡安堵町、磯城郡川西町、磯城郡三宅町、磯城郡田原本町、宇陀郡曽爾村、宇陀郡御杖村、北葛城郡王寺町、北葛城郡広陵町、北葛城郡河合町、吉野郡天川村、吉野郡十津川村、吉野郡下北山村、吉野郡上北山村、吉野郡川上村、吉野郡東吉野村
和歌山県橋本市、紀の川市、岩出市、海草郡紀美野町、伊都郡かつらぎ町、有田郡有田川町、西牟婁郡上富田町、東牟婁郡北山町
岡山県岡山市北区、岡山市中区、岡山市東区、岡山市南区、倉敷市、玉野市、備前市、瀬戸内市、浅口市
広島県竹原市、三原市、尾道市、福山市、大竹市
山口県岩国市
徳島県勝浦郡勝浦町、名東郡佐那河内村、名西郡神山町、板野郡松茂町、美馬郡つるぎ町、三好郡東みよし町
香川県高松市、丸亀市、坂出市、善通寺市、さぬき市、小豆郡土庄町、小豆郡小豆島町、木田郡三木町、香川郡直島町、綾歌郡宇多津町、綾歌郡綾川町、仲多度郡琴平町、仲多度郡多度津町、仲多度郡まんのう町
愛媛県松山市、今治市、八幡浜市、伊予市、越智郡上島町、上浮穴郡久万高原町、伊予郡松前町、伊予郡砥部町、喜多郡内子町、西宇和郡伊方町、北宇和郡松野町、北宇和郡鬼北町、南宇和郡愛南町
高知県安芸郡馬路村、土佐郡大川村、吾川郡仁淀川町、高岡郡越知町
大分県大分市、佐伯市、臼杵市、津久見市
宮崎県延岡市、日南市、小林市、串間市、えびの市、東諸県郡国富町、東臼杵郡門川町

出典:内閣府 防災情報のページ
   南海トラフの巨大地震に関する津波高、浸水域、被害想定の公表について
7-6資料1-6市町村別最大震度一覧表

想定される被害は空前絶後、ライフラインの復旧は長期に及ぶ

政府の中央防災会議によれば、南海トラフ巨大地震による被害については、西日本を中心に、東日本大震災を超える甚大な人的・物的被害が発生し、我が国全体の国民生活・経済活動に極めて深刻な影響が生じる、まさに国難とも言える巨大災害になるものと想定されています。

ライフラインが使えない期間は?

上水道の復旧に要する期間は?

上水道の復旧はライフラインの中でも全体的に期間がかかるようです。最短が山陽地域の1週間、近畿地域では2週間、九州地域では4週間、最長が東海・四国地域の6週間です。

【上水道】復旧対象給水人口の95%の断水が復旧するまでの予測日数
被災地域大きく被災する地方
東海地方近畿地方四国地方九州地方
東海(静岡、愛知、三重)約6週間後約6週間後約6週間後約6週間後
近畿(和歌山、大阪、兵庫)約2週間後約2週間後約2週間後約2週間後
山陽(岡山、広島、山口)約1週間後約1週間後約1週間後約1週間後
四国(4県)約6週間後約6週間後約6週間後約6週間後
九州(大分、宮崎)約4週間後約4週間後約4週間後約4週間後

電力の復旧に要する期間は?

ライフラインの中では電力の復旧が最も早く、早ければ数日間で復旧し、長くても約2週間で復旧すると予測されています。
最短は、近畿・山陽地域の数日間、東海・九州地域では1週間、四国地域では大きく被災する地方によって1週間~2週間と予測されています。

【電力】復旧対象電灯軒数の95%の停電が復旧するまでの予測日数
被災地域大きく被災する地方
東海地方近畿地方四国地方九州地方
東海(静岡、愛知、三重)約1週間約1週間約1週間約1週間
近畿(和歌山、大阪、兵庫)数日間数日間数日間数日間
山陽(岡山、広島、山口)数日間数日間数日間数日間
四国(4県)約1週間約1週間約2週間約2週間
九州(大分、宮崎)約1週間約1週間約1週間約1週間

都市ガスの復旧に要する期間は?

都市ガスの復旧が遅く、最も早く復旧する場合で数日間後、長ければ4週間後になると予測されています。
最短は近畿地域の数日間後、四国・九州地域では大きく被災する地方によって2週間後~3週間後、最も遅い東海地域では4週間後と予測されています。

【都市ガス】復旧対象需要家数の95%の供給停止が復旧するまでの予測日数
被災地域大きく被災する地方
東海地方近畿地方四国地方九州地方
東海(静岡、愛知、三重)約4週間後約4週間後約4週間後約4週間後
近畿(和歌山、大阪、兵庫)数日間後数日間後数日間後数日間後
山陽(岡山、広島、山口)
四国(4県)約3週間後約2週間後約2週間後約2週間後
九州(大分、宮崎)約2週間後約2週間後約2週間後約3週間後

-はわずか

通信(携帯電話)の復旧に要する期間は?

携帯電話は停電が解消すれば基地局が機能するようで、どの地域も数日間で復旧が期待できます。

【通信(携帯電話)】復旧対象回線数の95%の不通が復旧するまでの予測日数
被災地域大きく被災する地方
東海地方近畿地方四国地方九州地方
東海(静岡、愛知、三重)数日間数日間数日間数日間
近畿(和歌山、大阪、兵庫)数日間数日間数日間数日間
山陽(岡山、広島、山口)数日間数日間数日間数日間
四国(4県)数日間数日間数日間数日間
九州(大分、宮崎)数日間数日間数日間数日間

出典:「南海トラフ巨大地震の被害想定について(施設等の被害)」(令和元年6月 内閣府政策統括官 (防災担当))       基本ケースのデータを使用しています。

ライフラインが使えない期間は想定よりも長い期間を覚悟

前記の「復旧対象数の95%が復旧するまでの予測日数」は、大地震による被災規模を想定し、復旧に要する期間を予測したものであり、確約されたものではありません。

2024年1月1日に発生した能登半島地震の被害状況、復旧の進捗状況をみると、被災の中心部が半島であるという地理的条件があるものの、電気の復旧は約1か月掛かりました。上水道は復旧の道のりは遠く、発災から3か月が経過した4月2日の時点でも、依然として能登地方を中心に約6,680戸で断水が続いています。浄水場や配水管の被害が想定以上に大きく、復旧に時間がかかっています。

被害は超広域にわたるため「自助」が重要

南海トラフ巨大地震が起きた場合の想定される被害は、私たちがこれまでに経験した大地震と様相が異なります。
南海トラフ巨大地震の場合は、マグニチュード9という地震の規模もさることながら、被災が想定されるエリアが太平洋側の静岡から宮崎に至る太平洋ベルト地帯を縦断するように超広域に及びます。

生産拠点、物流拠点、鉄道網、道路網などが被災し、生活に必要な商品の生産や物流が機能しないことから、店頭から商品が消えた状態が続くことが避けられないと思われます。
また、エリア内に所在する国の機関、府県、市町村の本庁、出先機関、さらには消防署、警察署、自衛隊の駐屯地なども被災することになります。もちろん、官民関係なく、そこで働かれている職員や従業員やご家族も被災され、住まわれていた家屋も被災しているわけです。

このような状況では、これまでに見たり経験したような公的機関による救助・援助(公助)に頼ることはできず、まず自分自身や家族の身の安全を守る「自助」、そして地域住民がお互いに協力して助け合う「共助」が重要になると思われます。

水や食料の備蓄は何日分あると助かるのか?

被災者は、いつまで「自助」で持ちこたえなければならないのか?
南海トラフ巨大地震に備える場合は、過去の経験則にとらわれず、最低でも1週間、できるだけ長期間に耐えられる備えをしておくことが賢明です。

水や食料などの備蓄は最低でも1週間分を確保し、さらに積み増し

食料、水に乾電池、カセットガスなどの消耗品については、最低でも1週間分、できるだけ2週間分を目指して備蓄した方が安全で安心です。
水は、飲料だけでなく生活用水もあるため単純ではありません。断水の期間が長く、十分な給水支援が期待できないとなると、家庭で備えらえる生活用水の量では圧倒的に不足します。

備蓄する水は使いみちによって水の種類と備蓄方法を使い分ける

人間は1日に2.5ℓの水が必要といわれています。
そうすると、1日に2ℓ のミネラルウォーター1本と500mlのミネラルウォーター1本の水を飲まなくていけないのかと思われるでしょう。

実は2.5ℓには内訳があって、飲み水で摂取しなければならない量は1.2ℓなのです。
体内の水分は、尿や便、汗として排出されたり、呼気や皮膚から自然に蒸発して、一日当たり約2.5ℓ排出されています。摂取する水分には、飲み水のほか、食べ物に含まれる水分(1.0ℓ)や、体内で作られる水分(0.3ℓ)があるため、残りの約 1.2ℓを飲み水から摂取しましょうということです。

水の摂取量

人間が生活するために必要な水は飲み水だけではありません。飲み水のほかに調理用の水、食器類の洗浄、洗顔さらに手洗いやトイレの排水用の水が必要です。
これらの生活用水は、1日につき1人あたり10~20ℓ必要といわれています。仮に、最も少ない1人あたり10ℓとして3人家族で1週間分となると210ℓになります。一般家庭の浴槽は200~280ℓ程度といわれていますから、概ね浴槽を満タンにした水量になります。おそらく、これが家庭でできる生活用水の備蓄の限界になるでしょう。

飲料水はペットボトルのミネラルウォーターを備蓄し、生活用水は浴槽やポリタンクに水道水を溜めておきましょう

水の種類と備蓄方法
水の使いみち1日1人あたり
必要量(目安)
水の種類と備蓄方法
飲料(1.2ℓ)2ℓ・ペットボトルのミネラルウォーターを備蓄
調理用(味噌汁など)
調理用(湯せん)10ℓ・水道水を毎日、浴槽に溜めておく
・水道水を給水用ポリタンク(10ℓ)2個に溜めて保管
洗顔・手洗い
トイレの排水

★調理用の水といっても、インスタントの味噌汁やスープを作る際の水と、レトルト食品をゆでたりする際に使う水は厳密には違います。前者は口に入るので飲料ですが、後者は口に入らないため飲料ではありません。

生活用水を溜めておく方法の詳細については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】断水に備え水道水を備蓄!賞味期限と保存方法

停電したら、ウォーターサーバーのボトルやタンク内の水がどうなるかについては、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】ウォーターサーバーは停電しても常温の水が飲める

防災グッズ、本当に必要なものとは?絶対に欠かせない防災グッズ

ここまでで、想定される被害規模、復旧するまでの期間、備蓄する量について解説してきました。
ここからは。色々ある防災グッズのうち本当に必要なものとその留意ポイントなどについて解説します。

インターネットでよく見かける防災グッズの備蓄品リストは、普段の生活で日常的に使っているもの(下着などの着替えの衣類や常備薬・女性の生理用品など)や現金や通帳の貴重品などを網羅したものが多く、揃っているかどうか点検する際のチェッックリストとしては非常に役に立つと思います。

一方で、「防災グッズ」=「災害が発生した場合に必要なもの」=「備蓄が必要なもの」という固定観念みたいなのがあるようで、何をどれだけ備蓄するかというときに普段使っているものまで備蓄するのかというような疑問が生じ、頭の中で混乱が生じます。

防災グッズ、本当に必要なものとは?

災害発生によりライフラインが完全にストップしている状態を前提に、以下のように分けて考えるとスッキリすると思います。

①普段の生活で使っているものが使えないために、代替手段として必要になるもの
  【例】カセットコンロ、ランタン、携帯ラジオ、ドライシャンプー、液体歯磨き、携帯トイレなど
②普段の生活で使っているものであるが、日常のストックでは量が足りなくなるもの(店頭の商品がなくなり買うことができなくなる) 
  【例】レトルト食品、インスタントラーメン、ミネラルウォーター、ウェットティッシュなど
③普段の生活では使っていないが必要になるもの
  【例】アルファ米、携帯おにぎり、乾パン、紙皿、紙コップ、給水ポリタンクなど

二つ目の「普段使っているものであるが、日常のストックでは量が足りなくなるもの」がローリングストックの対象になると思えば、分かり易いかもしれません。

防災グッズのうち、「本当に備蓄が必要なもの」、逆に言えば「なかったら災害時に困るもの」を以下にまとました。

本当に必要な防災グッズ
用途品名留意ポイント
調理・カセットコンロ
・カセットボンベ
普段の生活で鍋料理をするときに使っているもの
電気コンロ又はIHコンロ(いずれも卓上型)都市ガス家庭で停電解消後に使う場合に必要。カセットボンベの備蓄量の軽減に役立つ 
焼き網餅や魚の干物などを焼くときに使う
照明ランタン(小型)簡単にスイッチONできて常夜灯を兼ねるタイプ
ランタン(大型)調理するときや家族が寄り添うときに使う明るいタイプ
LEDライト外出時には携行
ヘッドランプ暗闇で両手を使って作業するときに使用
予備バッテリー乾電池パワフル・長持ちで使用期限が長期のもの
モバイルバッテリースマホ用(普段、外出時に使っているもの)
乾電池式充電器モバイルバッテリーの電気がなくなったときに乾電池で充電
情報収集携帯ラジオ消費電力が少なくラジオの機能だけだと単3アルカリ乾電池2本で100時間聞けるものもある。
食料主食・アルファ米
・携帯おにぎり
・パックご飯
・乾パン
・レトルト食品
・インスタントラーメン
調理用の生活用水を節約するため、手を加えなくてそのまま食べられるか、湯せんや湯を注いで食べられるものを選ぶ。
おかず・缶詰(惣菜)
・レトルト食品
汁物・インスタントみそ汁
・即席スープ
飲料・ミネラルウォーター
・野菜ジュース
甘味料チョコレート、ようかんなど家族の好みに応じて常温で日持ちするもの
食器・ラップ・紙皿(大、小)
・紙コップ
・割りばし,スプーン
・食品用ラップフィルム
・アルミホイル
衛生洗顔・手洗い
・入浴
・洗口液又は液体歯磨き
・ドライシャンプー
・アルコール除菌シート
・清拭タオル(ウェット、ドライ)
トイレ簡易トイレ(非常用トイレセット)暗闇で使用するので簡単に使え、凝固剤で排泄物を固めて処理する袋タイプのトイレ(便器に設置)がおすすめ
生活用水・調理用(湯せん)
・洗顔・手洗い
・トイレの排水
浴槽やポリタンクに水道水を溜める
給水支援を受けるポリタンク(10ℓ)ポリタンク(10ℓ)は水道水を満タンにして光を通さない黒いビニール袋で包み冷暗所で備蓄
キャリーカート
冷凍室の延命対策保冷剤冷凍室で凍らせておく
冷房・暖房対策ハンディファン(ハンディ扇風機)USB給電と乾電池の2wayタイプで手持ちと卓上に置けるハンズフリータイプがおすすめ
カセットガスストーブカセットボンベも必要
使い捨てカイロ
緊急避難場所防災リュック緊急避難場所に避難するときや避難所で一時滞在するときに持ち出す
避難所
公衆電話を使う10円硬貨遠方にかける場合だと10秒程度の通話で10円必要
※100円硬貨も使えるが、料金が100円未満でも釣銭は出ません。

(注)停電解消後、都市ガス家庭における調理用コンロの選択については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】ガスが止まったとき電気コンロの出番は?

停電したとき役立つ冷房・暖房対策グッズの詳細については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】停電時に役立つ暑さ対策 ・寒さ対策グッズ


南海トラフ巨大地震に備える非常食などの防災グッズの詳細については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】まず1週間分備蓄!食べ慣れた非常食を厳選

【南海トラフ大地震】厳選!本当に必要な防災グッズ(備品・消耗品)

南海トラフ巨大地震に備えるためのアウトドアグッズの詳細については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】停電時に役立つアウトドアグッズ

非常食などの賞味期限の管理

災害に備え防災グッズを備蓄すると、賞味期限や使用期限などの期限(以下、単に「賞味期限」といいます。)があるものについては、非常食やミネラルウォーターに限らず、乾電池の類までいわゆる”期限切れ”によるロスの発生を防ぐため、期限の管理が必要です。

食料や飲料には、製造日から起算して6か月とか3年というように、賞味期限が設定されています。
備蓄している食料、飲料、乾電池など商品が多種多様で、かつ、同じ商品であっても購入時期が異なると賞味期限が異なっているため、商品のパッケージや箱に印字された賞味期限ごとに個別管理が必要になってきます。

個別管理を行う上で欠かせないものは、商品名と賞味期限を記載したリストです。リストがあれば、収納している箱などから取り出して一つ一つ確認しなくても、リストを見れば賞味期限が間近に迫っているものをすぐ見つけることが可能です。

賞味期限が迫っているものがあれば、新しいものと入れ替える必要がありますが、商品名と賞味期限を記載したリストはお買い物リストに早変わりします。

賞味期限までの期間が3年も5年もある非常食だと入れ替える機会が少ないですが、賞味期限までの期間が比較的短いローリングストック対象の非常食では入れ替える機会が多いので、リストによる賞味期限の管理はより有効だと思います。

リストによる賞味期限の管理については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】非常食の備蓄管理をExcelで簡単に!

【南海トラフ大地震】ローリングストックの狙いと失敗しないコツ

災害に備え普段から心がけるとそのとき役に立つ

防災を意識した対策を普段の生活の中に溶け込ましておくと、いざというとき役に立つこと請け合いです。
まだであれば、是非、実行に移しましょう。

浴槽に毎日、水を溜めておく

ミネラルウォーターを備蓄していても、これはあくまで飲み水であって生活用水に使うわけにはいきません。
生活用水は1日につき1人あたり10~20ℓ必要といわれています。最も少ない1人あたり10ℓとして計算しても、3人家族では1週間分の必要量は210ℓになります。圧倒的に足りないのが生活用水です。

一般家庭の浴槽は200~280ℓ程度といわれていますから、概ね浴槽を満タンにした水量が必要です。
災害発生時の断水に備え、毎日、浴槽に水を溜めておきましょう。

★浴槽に水を溜めて置く際は蓋を必ず閉めるようにしてください。蓋を閉めていないと、地震が起きた際、せっかく溜めた水が地震の揺れで溢れて流れてしまいます。

日頃から水を溜めておく方法や節水方法の詳細については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】断水に備え水道水を備蓄!賞味期限と保存方法

日頃から保冷剤とミネラルウォーター1本を冷凍室で凍らせておく

冷凍室の中に大きめの高性能保冷剤を2個とミネラルウォーター1本を入れて凍らせておくことをおすすめします。

停電すると、冷凍室はクーラーボックスそのもので、中に凍結した保冷剤があると同じ役割を発揮します。-5℃以下が24時間持続する強者の保冷剤もあります。凍結時間が長く掛かっても保冷持続時間が長いものを選びましょう。
冷凍室に余裕があれば、ミネラルウォーター1本を凍らせておきましょう。
停電時には保冷剤の援軍になり、解けてしまえば冷えた飲み水として使え、1本で2度美味しい優れものです。2ℓでも500mlでも余裕があれば凍らせておいてください。

停電したときに冷蔵庫を長持ちさせる方法の詳細については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】停電したら冷蔵庫の中身は何時間持つか?今から できる長持ち対策

給水ポリタンクに水道水を備蓄

防災グッズには給水支援を受けるとき用に給水ポリタンクがありますが、空のまま備蓄しないで水道水を入れて一緒に備蓄しましょう。中が空でも水道水で満タンにしても同じ保管スペースです。

給水ポリタンクに水道水を満タンに

空気が入らないようにゆっくりと水道水を注ぎ、溢れるまで入ったところでしっかりキャプを締めます。給水ポリタンクは光を通さないように丸ごと黒いビニール袋で包んで冷暗所で保管しましょう。

水道水の保存期間は?

水道水の保存期間は、一般的には「常温で3日、冷蔵庫内で10日程度」といわれています。水道水には残留塩素があるため、この期間内なら水を安全に飲むことができます。
常温で保存する場合、3日を過ぎれば生活用水として使用しましょう。

水道水の賞味期限と備蓄方法の詳細については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】断水に備え水道水を備蓄!賞味期限と保存方法

乾電池は家電の購入時から意識して単3に統一

懐中電灯ひとつとってみても、使用される乾電池は単1から単4まで4種類あります。これをそれぞれの懐中電灯ごとに停電期間中に必要な本数を備蓄しなければなりません。

例えば、単3の乾電池が足りなくなったとき、単1の乾電池に余裕があったとしても融通できません。一つの種類に統一しておけばこの問題は解消し、かつ備蓄管理もシンプルです。
統一する場合、使用する器具が最も多い単3がおすすめです。

★電池スペーサーという便利な製品があります。単4→単3、単3→単2、単3→単1というように「小」を「大」に変える製品で、当然のことながら「大」を「小」に変えることはできません。単.3を単1のサイズにして使っても中身は単3ですから、電気の容量は単1の1/3程度です。
安くて品質の良くないスペーサーだと電極がうまく接触できないなどのケースがあるようでご注意ください。

南海トラフ巨大地震に備える乾電池の本数など電池の詳細については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】停電中に乾電池は何本必要か?

災害時に役立つアウトドアグッズの数々

もともとアウトドアの醍醐味は大自然の中で過ごす電気のない生活だったと思います。今はオートキャンプ場では電源が整備され、文化的な生活ができる環境になっていますが、クーラーボックスで保冷した食材を使ってガスバーナーやカセットコンロで食事を作り、暗くなったらランタンの下で食事をとるというシーンは停電時の生活そのものです。

防災グッズを兼ねたアウトドアグッズを揃えておくと、停電などの非常時に役に立つのは当然だと思います。
非常時に役立つアウトドアグッズは以下のようなものです。

  • LEDランタン、LEDライト、LEDヘッドランプ
  • ウォータータンク
  • キャリーカート
  • 焼き網  ※備蓄食品の餅を焼くときに必要
  • 保冷剤  ※保冷時間が長い高性能タイプで普段は冷凍室で凍結させておく
  • ハンディファン(ハンディ扇風機)
  • 携帯ラジオ
  • カセットストーブ
  • マット、シュラフ
  • ポータブル電源

南海トラフ巨大地震の備えとして、アウトドアグッズ、ポータブル電源の購入を検討されている場合は、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】停電時に役立つアウトドアグッズ

【南海トラフ大地震】停電対策はポータブル電源が欠かせない

常備薬は無くなる前に補充する

家庭には救急箱があり、胃腸薬や風邪薬などの常備薬や熱冷ましシート、バンドエイド、包帯などが保管されています。普段の生活に必要だから買い置きされているのです。常備薬ではありませんが女性の生理用品も同じです。

したがって、これとは別に防災目的で備蓄する必要はありません。
大事なことは無くなってから買いに走るのではなく、残り少なくなったら新しいものを買って古いものから順次使っていくことです。
ストックに切れ目が生じないように普段から心がけましょう。

まとめ

この記事では、南海トラフで発生する巨大地震の発生確率、発生した場合の被害の大きさ、ライフラインが復旧するまでにかかる日数、備えなければならない食料や水の量、日頃から実行しておけばその時に役に立つことについて、解説してきました。
要点は以下のとおりです。
・21世紀前半には南海トラフでマグニチュード8~9クラスの巨大地震が70%~80%の確率で起きる
・食料や水の備蓄は最低でも1週間分必要。これとは別に生活用水の確保が必要
・毎日、浴槽に水道水を溜める、冷凍室に保冷剤を凍らせておくなど、日頃から実行しておくことが大切
実践しておくと、大地震が起きたときには、必ずやっておいてよかったと思われます。


新幹線、在来線、地下鉄に乗っているときに地震が起きた場合の記事については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】新幹線に乗っているときに地震が起きたらどうする?

【南海トラフ大地震】電車(在来線)に乗っているときに地震が起きたらどうする?

【南海トラフ大地震】地下鉄に乗っているときに地震が起きたらどうする?

飛行機に乗っているときに地震が起きた場合の記事については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】飛行機に乗っているときに地震が起きたらどうする?

南海トラフ巨大地震に備える非常食などの防災グッズの詳細については、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】まず1週間分備蓄!食べ慣れた非常食を厳選

【南海トラフ大地震】厳選!本当に必要な防災グッズ(備品・消耗品)

南海トラフ巨大地震の備えとして、アウトドアグッズ、ポータブル電源の購入を検討されている場合は、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】停電時に役立つアウトドアグッズ

【南海トラフ大地震】停電対策はポータブル電源が欠かせない

南海トラフ巨大地震の備えとして、ウォーターサーバーの導入を検討されている場合は、下記の記事をご参照ください。
【南海トラフ大地震】ウォーターサーバーは停電しても常温の水が飲める

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